こんにちは。

水曜日担当の

玖ノ江摩樹（くのえまき）です。

　

さて、今週「日本の神託カード」から紹介する神様は…

「不動尊」です。

 

恐ろしい形相でありながらも、

多くの人々に「お不動さま」と呼び慕われています。

五大明王のリーダーでもあります。

「不動明王」というのが公式名（？）のようですが、

他にいくつか呼び名があるようです。

先日、「日本の密教カード」というオラクルカードの発売記念イベントに行ってきました。

そこで

密教においては「すべての仏様は大日如来の化身である」

という考え方があると教わりました。

つまり、この不動尊も大日如来の化身であるわけです。

何故姿を変えるのかというと、

私達の悩みに寄り添うのに最も相応しい姿になる、

或いは、

悩み事を解決するのに相応しい役割や能力を体現した姿になるのだそうです。

病気回復・健康祈願なら薬師如来、というような。

で、

以下は別のセミナーでもっと噛み砕いて教えて頂いたのですが、

「明王」というのは、

どうしようもない人に対してキビシイお姿になって

とお説教して下さっているのだとか。

ちなみに、

仏様を信仰するためのすべての決まり事をまとめた「儀軌」には、

仏様のお姿に関する約束事も細かく記されています。

今、私達がお寺で見る仏像や仏画はそれらに従って表現されています。

制作者は異なっても、仏像の姿が極端に変わらないのはそのためです。

「不動尊」のカードが持つテーマは

です。

「仏様は大日如来の化身」と前述しましたが、

不動尊は大日如来の

を表しています。

お不動様が持っている剣は、

「迷いを断ち切る」ための道具、という象徴です。

魔を退け、人々の煩悩を断ち切ってくれます。

左手に持つ縄は、

魔を戒め、煩悩から抜け出せない人々を引っ張り上げて救うためのものです。

背中の炎には「迦楼羅（かるら）」という毒を食べる鳥がいて、

私達の煩悩の毒を食べてくれています。

そして、お不動様も私達の煩悩を焼き尽くして下さっているのです。

子供の頃は結果を気にせずにやりたいことをやっていたのに、

大人になると「やりたいかどうか」ではなく、

「出来るかどうか」で行動を決めようとしがちです。

更に、

「ダメだったら」ということを常に心配して

「大丈夫な方」を選ぼうとします。

それが悪いこととは言いませんが、

それによって、

「本来の自分」からどんどん遠ざかり、

自分を苦しめる要因になっている場合もあるのです。

このカードを通じてお不動様は

と教えて下さっています。

この世の中には「やってみないと分からない」ことがたくさんあります。

成功体験も重要ですが、

一方で、失敗したからこそ得られた知恵や経験があります。

恐れ、迷い、立ち止まるままでは何も始まりません。

お不動様が私達の恐れも迷いも燃やして寄り添って下さいます。

覚悟を決めてドーン！と道を進んでみましょう！

前述した通り、

「明王」は仏の教えを聞き分けない人に対して

キビシイお姿でお説教する役目も担っています。

このカードが出たら、

お不動様がガチでお説教していると思って

気を引き締めましょうね。

お読み下さってありがとうございました。

それでは、また来週！(^^)ノ

　

　　著・大野百合子／絵・大野舞（Denali）／監修・三橋健（神道学博士）

　　発行・株式会社ヴィジョナリー・カンパニー
　　

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玖ノ江摩樹（くのえまき）

　　

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